33歳、卵巣がん。ゆかぼーのサバイバル日記

息子が8ヶ月の時に、卵巣がんステージ3の告知を受けました。それでも前向きに生きていきたい! がんとの闘い、夫と息子との日々、日常のいろいろを綴ります。

母乳のおはなし

卵巣がんと告知を受けてから、入院まで1週間。

荷造りや友達への報告など、バタバタしていたけど…一番大事なことは、息子の断乳でした。

 

産まれてから一応混合 (完母寄りですが) で育ててきたので、粉ミルクへの移行はさほど難しいものではありません。

 

でも、ずっと子供が欲しかった私にとって、赤ちゃんにおっぱいをあげるというのは憧れみたいなもんで。

病気になったからハイ中止!…となかなか割り切れないものなんです。

しかも、子宮も卵巣も取ってしまうことは予想がついてましたし…母乳をあげることはもうこれで最後。

 

告知を受けた時は泣いたりしなかったのに、看護師さんから母乳を止めるアドバイスを受けていると、涙がこぼれてきました。

 

病気じゃなくても、どのみちいつかはバイバイするものなんだから…と、自分に言い聞かせて…

でも、せめて1歳までは、おっぱいを飲ませてあげたかったなぁ。

 

断乳するようにと言われてから、息子をここまで育てるまでのことを色々と思い出したりしました。

産後すぐの頃、なかなか母乳が増えなくて悩んだこと。

乳腺炎になって39度の熱を出しながら、息子をあやしてたこと。

最後4ヶ月から歯が生え始めた息子に、最初は怯えながらおっぱいをあげてたこと。(でも、乳首を噛まれて怪我をすることはなかったなぁ。)

飲みながらウトウトする様子も、寝ぼけながらおっぱいを探すしぐさも、全部目に焼き付けたいぐらい、愛しい時間でした。

 

 

1週間で断乳すると決め、徐々に授乳回数と時間を減らしていくことにしました。

母乳って不思議、授乳を減らしていくと作られる量もちゃんと減っていくんですね。

毎回、飲ませながら『もうすぐおっぱいはバイバイだよ〜』と、自分にも息子にも言い聞かせて。

順調に断乳は進んだけど、寂しくもありました。

 

入院の前の晩、最後に好きなだけ飲ませてあげました。もうその頃には1日1回ぐらいしか吸わせてなかったので、息子を満足させるぐらいは出なかったのですが…私の気持ちの区切りをつけることができました。

 

息子へ。

そんなにたくさん出るおっぱいじゃなかったけど、がんばって吸ってくれてありがとうね。

早く元気になるから、待っててね。