33歳、卵巣がん。ゆかぼーのサバイバル日記

息子が8ヶ月の時に、卵巣がんステージ3の告知を受けました。それでも前向きに生きていきたい! がんとの闘い、夫と息子との日々、日常のいろいろを綴ります。

ドキドキのポート手術

何回も抗がん剤治療を受けていると、入院や治療にもだいぶ慣れてきますね〜

で・す・が…

私の気持ち的には慣れても、血管的には9回も打ってるとダメージもありますようで…

8回目の抗がん剤の時に、ついに点滴のルートが取れない&点滴が漏れた?!騒動が起きてしまいました(;ω;)

実際には点滴は漏れずに済んだのですが、抗がん剤は血管から漏れるとエライことになるそうで…(漏れた部分の細胞が壊死したりすることもあるそうです。怖い!)

大事をとって点滴を入れる血管を替えたり、血管痛の為にゆっくり落としたりしました。

その結果、1回で済む点滴ルート取りが3回!

点滴時間は6時間が9時間に!

 

じわじわと血管が取れなくなってきてるのは感じてはいましたが…今回はけっこう大変でした(>_<)

 

なので…

先生とも相談して、右胸にポートを設置することにしました。

術後も6〜9回の抗がん剤を控えてるので、抗がん剤が漏れる危険性を考えれば良い選択かなと。

次回の外来の時にポート手術を受けることになりました(^^)

 

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そして、手術当日!

息子は保育園の一時保育に預けて、いざ病院へ!

 

手術は10:30から1時間で終わる予定。

ちゃんと早めに到着できた!

すんなり保育園に預けることができるって素晴らしい…保育園が大好きな息子のおかげ♡

終わったらすぐに迎えに行くからね〜!

 

せっかく早めに到着したんだけど、結局30分遅れで11時から手術はスタート。

術前の先生の説明では、鎖骨の下あたりに1㎝ほど切開してポートを埋め込んで縫って終わりなので、局所麻酔で行う簡単な手術ですよ〜(^^)って感じでした。

私も、あーそうなんですか、ハイハイ了解です〜って感じで。

 

で・も…

全身麻酔手術3回、局所麻酔手術1回、今まで行ってきましたが…

今回が、一番怖かったかも( ;∀;)

 

※ここから先は痛〜い表現や、若干グロテスクな表現もありますので、苦手な方は読み飛ばしてくださいね♡

 

 

全然怖さもなく、余裕〜って感じで手術台まで移動。

手術台に乗って仰向けになると、手術用の緑の布をバサッとかけられます。

これから局所麻酔をしていきますね〜と先生から一言。

はーいよろしくお願いしま〜す。

 

そこで、執刀医の若い先生とベテランのサポート(?)にまわる先生とで軽く口論が始まりました。

若い先生:『今回の術式はナントカカントカ(難しすぎて不明)の方法で入れようと思ってます』

ベテラン先生:『えっフュージョンでいくの?それなら教授先生に診てもらいながらやったほうがいいんじゃない?こんな時間からじゃなくて朝イチからさ〜』

若い先生:『…』

私:『…』心拍数急上昇↑

 

 

フュージョンて何?!

悟天とトランクスが頭の中をグルグル。

なんか特別なやり方でポート入れようとしてるの?!

私、知らんのだけど!!( ;∀;)

 

準備不足ですいません…という感じで若い先生が謝りつつ準備は進み、不安だけど、とりあえずまな板の鯉状態の私。

 

〜局所麻酔での手術のやり方〜

ポート手術は局所麻酔です。

麻酔の注射を少しずつ足して、患者の反応を見ながら医師が薬の量を調節していき…

痛みを感じないまで麻酔が効いていることを確認してから、手術が始まります。

 

私の上半身にかけられた手術用の緑の布に、ハサミがジョキジョキはいって、手術する部分に穴が空いて、局所麻酔が開始!

これが普通の注射よりちょっと痛いんだけど、まぁこんなのは我慢できる。

麻酔が効いてきたら、さらにもう一本…と続けて、10回近く麻酔の注射を打つ。

痛みがあったら教えてください〜って先生がいうもんだから…

さっきの話で若干ビビリモードの私は、過敏に痛みに反応して先生に何度も報告する有様(笑)

そんなこんなで麻酔が完了した所で、手術がスタート!そうです、本番はこれからですよ〜!

 

電気メスで皮膚をジジジ…と焼く音・匂いがします。

う…わ〜〜!怖っ〜〜!!( ;∀;)

手とか足ならまだいいんだけど、喉元切られてるんで怖さもMAX!

 

若い先生:ちょっと引っ張られる感じしますよ〜

 

何か(血管??)を結構な力でぐいぐい引っ張る感覚。

 

ヒェ〜!コ・ワ・イ!( ;∀;)

もうどうにでもして!

とにかく早く終わらして!

 

と、こんな感じで怖さと闘いながら数十分…

 

傷の縫合のあたりには、私もおしゃべりするぐらい気持ちが落ち着いてきました。

 

でも、ついに聞けなかった。

『先生、フュージョンって何ですか?』

 

 

やっぱ局所麻酔だから、執刀中の会話とか聞こえちゃうからもっと不安になるというか…

全身麻酔も局所麻酔も今まで何度かやってきましたが、やっぱり全身麻酔の方が全然怖くないですよね。

 

しかも今回は顔から近いから音もすごく聞こえてきて、『別のこと考えよ〜』って現実逃避もできないレベル。

 

いや〜ポート手術、なめてました。

ごめんなさい!!

 

 

約1時間で予定通り、手術は終わりました。

診察室に戻って、看護師さんから今後の生活について説明を受けます。

2〜3日は入浴は禁止で、それ以降はちょっとなら濡れても大丈夫だそう。

ふむふむ、息子をお風呂に入れるのはしばらく夫に任せよう(´∀`)

抜糸は次回の入院中にやるそうです。

 

切って縫ってるのでそれなりに痛い、傷口。

しかも、1箇所じゃなく首の近くも2㎝ほど切開した跡がある。

これ、なんだろう?フュージョンする為に必要だったのか?!

 

お会計をして、今回の手術費は5万円ほど。

 

そういえば…と、限度額に関してのことをスマホでぺぺぺと検索。

 

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え〜!!そうなの?!

入院と外来の金額は合算できないの?!

 

と、言うことは…

今回のポート手術は外来として。

同月の入院は入院として。

別々で計算されて、それぞれ高額療養費の計算がされてしまうということに(>人<;)

 

ということは、入院中にポート手術をしていたら、この5万円は払わなくて済んだのかも!

 

それに気づいてからはしばらく、悔しくって悔しくって…心配していた術後の麻酔が切れた後の痛みは、あまり気になりませんでしたとさ♫チャンチャン╰(*´︶`*)╯♡

 

だって〜…5万円は大きいよ?(まだ言ってる)

これからずっとこの病気と付き合っていく為には、体力も大事だけどお金も大事。

ま、今回は私の勉強不足ということで(´;Д;`)

 

しかもポート手術をした後は、育児もなかなかに大変で。

やっぱり1週間ぐらいは軽くぶつかっただけで痛いので、息子を抱っこする時にはぶつからないよう気をつけなくちゃいけない。(でも、ぶつかるのよね〜(; ̄◇ ̄))

今まではグズったらおんぶという手もあったけど、鎖骨の下にポートを入れてしまったのでこれがある限りおんぶ紐は使えない感じだし。

濡らしちゃいけないと、お風呂入れるのも大変だし。

1週間の入院中にチャチャっと手術してもらったほうが、よかったなぁ〜という印象でした。

 

 

ここまでマイナスのことばかり書いてしまいましたが、誤解のないように言っておきます、ポート手術してよかったですよ!

月に一回外来でポートに生理食塩水を通さなくてはいけないのが、ひととおり治療が終わってからは面倒になりそうですが……何より点滴が楽です!そして安心♫

両手がフリーになるので点滴中もなんでもできるし(^^)

 

それに、苦労して埋め込んだこのポートは、感染症などのトラブルさえなければずっと使えるそうです。

必要なくなったら、取るのは埋め込むより簡単に30分ほどでできる…とのことです。まだやってないから何とも言えないけど(´o`;)

 

今はまだ、初回治療も終わってないので、すご〜く先のことに思えますが…

術後、もし再発なく5年経過することができたら、ポートを取ろうかな〜と考えてます。

 

 

そんな日が来るのを夢見て…

いや、来ることを信じて!

 

体力をつけるべく腹筋でもしましょっか〜٩( 'ω' )و