33歳、卵巣がん。ゆかぼーのサバイバル日記

息子が8ヶ月の時に、卵巣がんステージ3の告知を受けました。それでも前向きに生きていきたい! がんとの闘い、夫と息子との日々、日常のいろいろを綴ります。

がんの告知

2018年10月16日、私はがんと告知されました。

 

詳しく言うと、おそらく卵巣がんで、ステージⅢで、腹膜など腹腔内のあちこちに転移している状態とのこと。

 

息子はまだ8か月。母乳だってまだ飲んでいる。

こんなに小さい子がいるのに、どうして?

どうして私なんだろう?

 

予定よりも2日、病院に早く呼ばれて、ご家族の方も一緒に、できればご主人も一緒に…なんて言われていたので、受けていた検査の結果が悪かったのは予想がついていたけど。

 

冷静に先生に質問して病状を聞いてはいたけど、頭の中はすごく混乱していて、怒りとも悲しみともつかない気持ちでいっぱいでした。

 

 

がん発見のきっかけ~尿路憩室の治療~

私は息子を出産する前に、少しトラブルがありました。

出産する直前に、産道に『できもの』のようなものが見つかったのです。

出産を行った病院ではその『できもの』が何なのかを特定することはできず、出産中にそれが破裂する危険もあるため、帝王切開することも勧められました。

でも、普通分娩することを選び、結果的にできものも破裂せずに息子も無事出産することができました。

 

産後にその『できもの』は少し小さくなったものの、まだまだかなりの存在感があり…しばらく出産した病院に通って漢方を処方してもらったり、穿刺して膿を出してもらったりしていましたが、一向に良くなる気配がありませんでした。

6月6日、担当医の勧めで大学病院の婦人科に紹介状を書いてもらい、詳しく調べてもらうことに。

骨盤内のMRIを撮影したり、エコー検査を行って、尿路憩室という、尿道の途中に膿のたまるポケットができてしまう病気だとわかりました。

そして婦人科ではなく、泌尿器科の病気だということも。

治療は手術して切除するしか方法はないとのこと。

特段急ぐ必要はなかったのですが、私は早期に手術して切除することにしました。

 

そして、実はこの時、別の病気も指摘を受けていました。

それが、子宮内膜症

尿路憩室の手術は泌尿器科で行うこととなったのですが、子宮内膜症の経過が気になるので3か月後の9月3日に婦人科で再度検査を受けることになりました。

 

尿路憩室の手術は9月4日に決まり、手術に向けての準備がすすめられました。

 

 

 

尿路憩室の手術待ちの期間、気になる症状があらわれる

 

 

7月の終わりぐらいから、不思議な症状があらわれました。

おなかの上腹部がなんだかポッコリしてきたのです。

私は太る時はたいてい下っ腹が出てくるのですが、今回はおかしなところが膨れてきたな…と。

食後や腸が動くタイミングでお腹も痛くなる。便秘でも下痢でもないのにどうしてだろう?と思っていました。

 

8月のお盆の帰省の時、その場所にしこりができていることに気付きました。

押すと痛いし、息子にキックされると超痛い!なんだろう?

いよいよ気になって、実家から帰ってから消化器内科に行ったけど、抱っこひもを付けた状態で説明していたせいか、触診すらしてくれずに胃薬だけだされて帰されてしまいました。

『赤ちゃん連れで病院行くとこういう扱いされちゃうのかな…』『ただの産後太りと思われたのかな』となんだか行く気が失せてしまって、その後その病院には行きませんでした。ちなみに、胃薬は全く効きませんでした。

 

今思えば、この時にちゃんとした病院で、私がきちんと痛みを伝えていれば、もう少し早くがんを見つけることができたのかもしれない。

後悔しても仕方ないけど、すごく、すごく、後悔しています。

 

尿路憩室の手術

尿路憩室の手術に向けて、9月3日に入院をしました。

そして、偶然にも婦人科の再診予約も9月3日なので、受けてきました。

再診の結果、特に子宮内膜症は悪くも良くもなっていない状況とのこと。

でも、最近の腹部の不調が子宮内膜症に由来するものかと思って、医師に症状を伝え相談しました。

医師によると、子宮内膜症で生じた内膜が多臓器(たとえば大腸とか)と癒着していると、腸が動くことで痛みが生じたりもするとのこと。

じゃあ、先生、この痛みは我慢するしかないんですかね?と聞くと、そうです。と返されてしまった。

また1か月後(10月4日)に来てくださいと言われ、その日は終了でした。

この時の医師の返答にイライラしながら、夫と母に愚痴ったのを覚えています。

 

その後、無事、尿路憩室の手術を終え、9月6日に退院し、9月11日の術後診察も問題なくクリアしました。

ただ、9月3日に婦人科で痛みはがまんしてくださいと言われたのがどうしても腑に落ちなくて…9月11日の術後診察の後に、婦人科に寄ってもう一度相談してみることにしました。

前回の先生とは別の先生で、私の症状を親身に聞いてくれました。

でも子宮内膜症はホルモン治療が主体で、現在生理の止まっている(産後なので)私の状況では治療のしようがないとのことでした。(というより意味がない)

産後で生理が止まっている状況は子宮内膜症にとって良い状況で、症状が軽くなることの方が多くて重くなることはないと思うのだけど…とも言われました。

でも、辛いんです、と訴えると、漢方と軽めの痛み止めを処方してくれました。

これで10月4日まで様子を診てくださいと言われ、その日は帰りました。

 

症状の悪化

この時期から、駆け足で症状は悪化しました。

『薬を飲まないと、辛い。』という状況から、『薬を飲んでも辛い。』といった感じで、どんどんと。

息子を抱っこするのも辛く、お腹の張りも強くなっていきました。

上腹部にキリキリという痛みが時折あったのが、ひんぱんに起こるようになって…痛みのあるときは一瞬ですが動けなくなるほどでした。

 

 

そんな状況を心配して、母が10月4日の診察の時に、網走から来ようかと言ってくれました。

いつもなら、『そんな、検査のためだけに母を網走から呼ぶだなんて』と断っていたと思うけど、その時は申し訳ないけど来てもらうことにしました。

もう、病院に息子を連れて行くこともままならない状況だったのです。

 

ひとりで向かった10月4日の診察。

医師はまた前回の先生とは別の方でした。

血液検査の結果、CA125という数値が400程度まで上昇していると告げられました。

(のちに自分で調べて、卵巣がんで高値になる腫瘍マーカーだと知る)

最近の体調不良と、前回伝えていなかった腹部のしこりのことも伝えると、上腹部の方までエコーを当てて調べてもらえることになりました。

その結果、しこりのある所に何やらエコーでも写っているようで…

早急に腹部全体のCTとMRIをとることになりました。

合わせて子宮頸がんと子宮体がんの検査も受けました。

MRIだけは今日撮ることができなかったので、後日の10月13日に撮ることになりました。

すべての検査の結果が出るであろう10月18日に予約を入れましょうと言われ、私は不安な気持ちをかかえながら、ひたすら待つことになりました。

 

告知

10月15日、病院から突然電話がありました。

検査の結果、早くお伝えしたいことがあるから、明日ご家族の方も一緒に病院に来れませんかという内容でした。

母と行きますと伝えると、ご主人もできれば来ていただいた方がよいと言われ…

 

電話をしている手が、震えました。

 

検査の結果があまりよくなかったんですね、と聞くと、

先生は言いにくそうに、そうですね、と答えました。

 

 

10月16日、私は母と息子と病院へ向かいました。

夫は仕事の都合が何とかついて、病院で合流することができました。

 

先生からの説明は、簡単にまとめると以下の通り。

 

 子宮からとった細胞から腺がんがみつかったこと。

CTとMRIの画像から、肝臓の表面、卵巣の裏側(腹膜?)に腫瘍がみられるということ。

脾臓の近くに腹水がみられること(腹水があるということは、近くにがん細胞がある可能性が高いらしい)

現在の時点では卵巣から生まれたがんか、腹膜から生まれたがんか不明ということ。

 

すごく、ショックだったけど、事実を受け止めました。

 

というのも、9月の頭の検査ではがんを疑う症状はなかったのに、10月の頭の検査でがんと判明したこと。私の症状が同時期に急速に悪化したこと。

がんの進行するスピードが早いんです。

 

しっかりしないと。正しい判断をして治療を進めないと、命を持って行かれるかもしれない。

 

 

現時点の治療方針

10月23日 入院

10月24日 腹腔鏡でお腹の中を詳しくみてみて、細胞も採取して検査を行う

10月30日 腹腔鏡検査の結果を待たずに、抗がん剤治療の開始

 

抗がん剤治療は1週間入院して3週間自宅で…というのを3回繰り返すことになりました。

3回の抗がん剤治療で腹腔内にちらばったがん細胞を小さくしてから、がん細胞摘出の手術を行うそうです。

そして、手術後にも抗がん剤治療をさらに3クール行う…

 

というのが、現時点での予定です。

 

すごく長い文章になりましたが、ここまで付き合って読んでくださった方々、感謝します。

 

 

展開が早くって、頭の中がぐるぐるしてるけど…

がんばるしかない!!

息子はまだ生まれたばかり、絶対、自分の手で成人まで育てるんだ!!

夫と息子と、3人で行きたいところ、したいこと、まだまだ全然できていない。

欲を言えば、息子の子供の面倒みるぐらいまで、生きたいです。

よくばりかな?

 

でも、気持ちが強ければ、叶う気がするんです。

だから、強く願います。

 

絶対、生き残ってやる~!!