気づけば、2年。
卵巣がんとわかったのが、2018年10月16日でした。
2年も経ったのか〜、、
いろいろな想いや考えの溢れるような、2年間でした。
息子の育児も相まって、こんなに濃い時間を過ごしたのは初めて!
再発もしちゃったし、これからも濃い時間は続きそうだけど、そろそろ闘病以外のこともやりたいなって思う今日この頃。
色々と、充実させたいですよね~
闘病は多かれ少なかれこの先続いていきそうな気がするので、コイツとどうやってうまく付き合っていこうかな?
最近はそんなことばかり、考えています。
さて、私は病気のことなどを、自分で記録しておく為もあって、このblogを細々〜〜と、サボりながらも続けてきました。
でもそれとは別に、自分で日記もつけております。
2年前に『5年日記』というものを買って、これまた細々と、たまにサボりながらも続けています。
毎日1ページとなるとハードル高いけど、毎日数行なら書けない日があっても空らんが少なくて罪悪感がないというか…( ´ ▽ ` )さぼる気満々…
闘病のことや、育児のことや、読んだ本のこととか…日によってテーマはバラバラで思いつくままに書いています。
変に括りをつけると、日記初心者の私は続けられないかなぁ〜と思って、括りをなしで書いてます。
『5年』っていうのもいい塩梅で。
1年前何してたかな〜というのが、同じページで見返すことができて、書きながらたまに読んだりして。
楽しんで書くことができる日記なので、おすすめです。
私の使っている日記はこれ。↓
とっても使いやすくて、かわいいです。
毎年デザインは変わるみたいですね。
今見てみたら、2020年始まりのやつがめっちゃ私好みでなんだか悔しい…(+o+)
月間スケジュールや写真入れがついているのもお気に入りポイントです。
日記にしてはちょっとお値段高めなんですけど、そこは5年日記なんで。
5年に一度なんで勘弁してもらって(笑)
読み返してみると、息子の成長や、闘病の気持ちの変化などがみえて、なんだか感慨深いですね~
日記なんて、昔は三日坊主だったんですけどね。
たま~に愚痴を書いたりしながら、自分の気持ちを整理したり。
自分の考えをまとめてみたり。
あと、簡単な漢字がパッと出てこないってことに気づいたり(笑)
ちょっときれいな字で書いてみようかなと思ってみたり。
アナログなツールもいいもんだな~と感じています。
私の5年日記は2019年~2023年版なので、書ききるころには息子はもうすぐ小学生になるって感じでしょうか。
息子はどんな風に大きくなっているのかな?
わくわくしてきます。
私自身もこれからやってみたいことがたくさんあって、その頃にはどれぐらい叶えられているんでしょ~
わくわく……(*´▽`*)
割と行動力ある方なんですけど、今はなかなか身体がついていかないのでね~
落ち着け落ち着け~と言い聞かせて、今は養生しています(*_*;
数年前には想像もしなかったことが今起きているので、できれば3年後は想像できないぐらい元気になっていたいです。
そしてまた私をびっくりさせてもらいたいもんです。他人事みたい(笑)
再発後~第1回目の抗がん剤治療
ついに、抗がん剤治療の時が来ました。
1年半も続けてきましたが、一向に好きになれないあの治療。(そりゃそーだ)
しかも、今回は慣れ親しんだTCじゃないんですもの…
実は、9月の時点では次に使う薬はTCになるかもという話が出ていました。
婦人科の抗がん剤は大体の物がハゲるので、TCをまた使うことには抵抗はなく。
むしろ、6月の時点ではプラチナ抵抗性があるからTCはもう使えませんと言われていたので、『TCを…使わせていただけるのですが??(*´▽`*)°˖✧』ぐらいの気持ちでした。
でも今回は、
<イリノテカン+アクプラ>
という、卵巣がんで使用している人は周りに全~然いない薬です。
なので、予備情報もまったくなし!!
何が起こるやら……
抗がん剤ですもの、もちろんタダでは済まないでしょう( ;∀;)
怖いよ~~
とにかく具合悪かったり、心身に異常をきたすのが怖くてたまんない。
髪の毛のことは、けっこう二の次だったりする。
いや、三の次ぐらいのレベル。
それよりも、通常生活ができないってことの方が、ずーっと恐ろしい。
身体の不調は、心も不調にしちゃうからね。
病気の人が、以前と人が変わってしまった…なんて、よく聞く話だけど。
闘病している身としては、そりゃそーだと思う。
マトモでいられる訳があるかーい!!と。
抗がん剤は毒を身体に入れて、悪をもって悪を征すみたいな薬だし。
同じ薬でも毎回同じ反応がでるわけでもないし、毎回怖い。
手術だって、すんごい怖かったし、悲しかったし、辛かった。
こんなに、恐怖やしんどさや胸が苦しくなるほどの悲しみを、大波小波乗り越えて、治療に向かっていかなくちゃいけないのだから、、
闘病している人が近くにいる方はわかっていてね。
多少なりとも、頭トチ狂っているってことをお忘れなく♡
狂っているとまで言うと乱暴な表現だけど、でも本当!
健全な精神状態ではありません。
マトモに見えても、頭の中はえらいこっちゃになっているかもしれません。
だから、それでもマトモにがんばっている人が周りにいたら、そのがんばりを認めてあげてほしいな。
いち患者のつぶやきでした。
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さて、話はそれましたが、再発後~第1回目の抗がん剤治療!
10/13に行ってきました。
今回は一泊で治療です。
そして、1週間後に外来でアクプラ単剤を投与して、1クール目の治療が終了となります。
(本当は9日間入院で行うところを、無理言って【一泊+外来】で行わせてもらっています。いつもありがとう先生!)
10/13
4時間ほどで投与完了。夕方ぐらいからジワジワ~っと吐き気が。夜の10時ごろに吐き気MAX!眠れなくてジプレキサを飲んで就寝。
10/14
退院の日だけど、吐き気はMAX。既定の吐き気止めに、頓服のメトクロプラミドで乗り切る。夜はジプレキサの飲んで就寝。
10/15
吐き気は中くらい…。食事はつわりの時食べれたものしか受け付けない感じ。
10/16
吐き気は弱くらい。ようやく普通の食事が少し食べられるようになってくる。
10/17
便秘のせいか、膨満感がひどい。吐き気はそんなにない。
10/18
便秘で苦しいため、病院に電話。来てくださいとのこと( ;∀;) 病院で浣腸して帰りました…
10/19
まだお腹がモヤモヤ
10/20
外来で抗がん剤(アクプラ単剤)。やっぱり吐き気が出てきて、夜寝る前にジプレキサを飲んで寝る。
10/21
吐き気は中程度。
10/22
吐き気は中程度。
10/23
吐き気は弱。
10/24
まだムカムカが少し残るけど、ようやく全快!!
こんな感じでした。
今回びっくりしたのが、<イリノテカン+アクプラ>ではメインの副作用は『下痢』と聞いていたのですが。
まさかの『便秘』に悩まされました。
というのも、この薬を投与してから、なんだか胃腸の動きが悪いような…イマイチ動いていないような…そんな感じで、食べたものが胃から腸へ進んでいかない感じがしました。
便秘もそのせいかな?
ごはんを食べると(そんなにたくさん食べてません)いつまでも胃が満杯で、横になると逆流しそうでたびたび吐いたりしていました。
次回も同じ症状がでるのならば、この薬の副作用は私にとっては下痢じゃなくて便秘ってのが確定ですね( ;∀;)
抜け毛に関しては、まだなんとも…って感じです。
変化があったらまたご報告します♪
新しい治療、その結果
少し時間が経ってしまっていますが、、
再発してしまった低悪性度漿液性卵巣がんに対する、ホルモン治療(レトロゾール)の結果をご報告します!
前回のblogで6月末から始めたと書いたのですが、その後7月に血液検査、8月に血液検査とCT検査を行って、効果判定をしました。
結果は以下の通りです。
6/22 CA125 116
7/22 CA125 112
8/17 CA125 159 (CT検査の結果、少し悪化がみられる)
……という結果になりましたぁ~~
今の状態では、体内の女性ホルモン量をコントロールするだけではがんの勢いを抑えることはできなかった、という結果ですね(´;ω;`)
この結果を受け、主治医の先生と話をしました。
私の希望としては、もう1か月だけ様子を見れませんかということ。
先生は快く承諾してくれました。
でも、『1か月…多く見積もっても2か月が様子を見る期間としては限界です』という期限付き。
うんうん、それで問題ないです!
ホルモン治療を行ってくれている方の病院の先生にも報告し、漢方の量を少し増やして1か月をドキドキしながら過ごしました。
そして、その結果…
6/22 CA125 116
7/22 CA125 112
8/17 CA125 159 (CT検査の結果、少し悪化がみられる)
↓
9/28 CA125 262
うわ~ぉ!な結果に!!( ;∀;)
前回は約50上昇だったのが、今回は約100上昇になってしまいました。。。
もうこれはね、観念しました。
と、いうより、8/17の時点でこんな結果がでるような予測はしていました。
次の治療へ進むための気持ちの切り替え期間というか…そんな感じ。
結果を聞いてすぐに、再発後は初になる抗がん剤治療を開始することに決めました。
次回の抗がん剤はこちら。
<イリノテカン+アクプラ>4週1回ペース
先生が言うには、髪の毛がそんなに勢いよく抜ける薬じゃないんだよね~とのことだけど、『え、それって抜けるの抜けないの??』と、ちょっと不明です(笑)
調べたり、看護師さんに聞いてみても、人によって抜けっぷりが本当にまちまちで、まったく抜けない人もいれば、TC並みに抜ける人もいるとのことで…
やってみないとわからない( ;∀;)
嫌で嫌で、伸ばしに伸ばして、6月から4か月ほどジタバタしましたが、、
10/13に再発後抗がん剤1回目投与となりました。
【ここでひとくぎり、次に行きます~~】
セカンドオピニオンと新しい治療の開始
※だいぶ前なのですが、思い出しつつ書いてます(^ ^)
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予約していたセカンドオピニオンに行ってきました!
初めてなので、めっちゃ緊張…
聞きたいことをビッシリとメモに書いて、病院へ。
事前に聞きたいことはメールで伝えてあったので、聞きたいことを聞けるかしら…って心配はないんですけどね(^_^;
戦うわけではないのですが、戦いに行くような気持ちです。
そんなガッチガチの状態でしたが、お会いした先生は物腰柔らかで、すごく話をよく聞いてくださる方でした。
ひとしきり私から現状や希望している治療法などを話したあと、先生からの治療の提案が。
まず、もともと2種類飲んでいた漢方を増やして、5種類飲むこと。
そして、私の希望していたホルモン治療は試す価値はあるとのこと!(自由診療にはなりますが)
この治療法で2ヶ月様子を見て、2ヶ月後にCT検査で現状維持できていて悪化していなければ、その後もこの治療法で行って大丈夫だと思います、と言ってもらえました。
抗がん剤をやるのを少し先延ばしにして、その前にホルモン治療をやってみる…という感じでしょうか。
ホルモン治療は積極的にがんを縮小するような効果のあるものではないので、状態的にそこまで悪くなっていない今しか試せないとのこと。
これは、私の希望していた治療のかたちなので、迷うことはありませんでした。
その治療法で行きたい!と心を決めました。
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その後はバタバタ!
なんせ、入院して抗がん剤する予約を入れていたので(^_^;
キャンセルして、入院する予定だった病院に外来で受診して、改めて今後の予定を入れ直しました。
治療のプランは以下の通り
・元々通っていた病院で検査と漢方の処方(保険適用)
※ひとつの病院で自由診療と保険適用の治療は同時にできない為
ふたつの病院を掛け持ちで治療することになりした!
こんなこと可能なんだなぁ~と、目からウロコ。協力してくれる両病院には本当に感謝です(≧▽≦)
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さっそく6月末から治療を開始しました。
と言っても、薬を飲むだけだから、今までの治療に比べてとっても楽!
ホルモン薬(レトロゾール)は、飲み始めはつわりのような吐き気に悩まされましたが、1ヶ月ぐらいで治まりました⸜(*ˊᵕˋ* )⸝
薬に慣れたのかな??
この治療法なら、ずっと続けられそう!
抗がん剤治療は、やっぱり副作用がキツいからなぁ。。
セカンドオピニオンの予約
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※下書きの段階でupするのを忘れていました(^_^; 2ヶ月経っちゃったけど、そのままupしちゃいます~
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6/8の再発の告知の後、私は車の中で密かに決意をしました。
セカンドオピニオンをしよう!
実は、がんに告知されたばかりの時、わたしはがんに関する色々な本を読みあさっていました。
食事療法やら、がんに立ち向かうマインド的な本やら、本当にたくさん!
その時読んだ本の著者である医師が、案外近くの病院で治療にあたっておられる事を知り、一度お話を聞きたいなぁと思っていました。
セカンドオピニオンに行くならば、この先生だ!と、直感で思い、メールを送信しました。
翌日。
10日後の予約が取れました!
セカンドオピニオンの予約を取ったK先生は、抗がん剤治療などの西洋医学に加えて、食事療法や漢方などの東洋医学を組み合わせた治療法を推奨している先生。
こうすることによって、抗がん剤の副作用を抑えたり、抗がん剤や手術ではもう治療法がないと言われた方でも寛解にもっていったり(!)することができるみたいです。
もちろん全ての方にこの方法があてはまるとは思いません。
でも私は今、抗がん剤が効きにくく、腹膜播種で手術では腫瘍を取り切れない状態。
そんなにお金がかからずに、しんどくなく出来る方法なら、積極的に取り入れてみたいなと思いました。
それと、主治医からは無理ですと言われたホルモン療法。
(完全に無理とは言われていないけど、かなり望み薄)
卵巣がんのガイドライン外の治療なので、日本中のどこの病院に行ってもできないと言われると思いますよと言われたけど…。
絶対に、エストロゲンは私のがんの悪化に関係があるはず。
エストロゲンを体内で極力少なくするのが、NCCNのガイドラインに書いてあったホルモン療法。
悪化に関係はしていても、ホルモン療法によってがんが少なくなるかはわからない。
でも、試してみたい。
どうしてもあきらめられない。
K先生に聞いてみようと決めました。
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この先の予定。
6/15が抗がん剤をするかどうかの返答&予約。
(やるとすれば6月中には始める)
6/18がセカンドオピニオン。
もし抗がん剤をやるのであれば、早いほうがいいのは確実。
もしかして、抗がん剤&ホルモン治療&漢方での治療が可能かもしれない。
う~~ん…
一応抗がん剤治療の予約だけでも入れとこうか!と、病院に連絡。
とりあえず一度病院に来てくださいと言われて、6/15の予約を6/11に前倒しにすることになりました。
5月の末から、毎週のように病院に行っている気が( ;∀;)
いや、即決できない私が悪いのですが。。
今まで病院の提示した治療をもくもくとやっていましたが、ここにきてちょっとわがまま言わせてもらおうと思って。
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そして、6/11。
この日は夫が仕事だったため、ベビーシッターさんに家に来てもらって、息子を預けて病院へ。
小学校からの付き合いの親友が『付き添うよ!』と言ってくれて、2人で話を聞きました。
先生方で話し合った結果、『抗がん剤治療などを行って寛解状態になった後、維持療法としてのホルモン療法なら当院でもできます』とのことでした。
どのみち、今はできないってことね。
とりあえず、先生達が譲歩してくれたことに感謝です。
そして、できるだけ早くで抗がん剤治療をできる日に入院の予約を入れてもらいました。
6/24入院、6/25抗がん剤治療。
今回は9日間入院で、入院中に2回抗がん剤をするとのこと。
入院の予約を入れつつも、まったく抗がん剤をやる決心はついていないんですけどね(*_*;
そして、最近起きている腹痛の話になり。
腹膜播種によってイレウスになりかけているそうです。
あと、腹水も少し溜まっているそう。
イレウスって聞いてちょっとびっくしりたんだけど、納得。
謎な腹痛より、原因がわかっている腹痛の方が安心。
いや、状態的には安心でもないんだろうけど( ;∀;)
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気を取り直して…
病院が終わった後は、親友と2人でランチに行くことに♪
思えば、出産してからというもの…あっという間に病気が発覚、そして今に至る…って感じで。
一人で友達と出かけるって、いつぶり?ってぐらい。
思い出せないレベル!!
家族といる時間はもちろんとっても大事なんですけどね。
家族と離れてひとりになる時間も大切なんだなって、しみじみ思いました。
久しぶりに、女二人でご飯を食べたりブラブラ歩いたりして、とっても楽しい時間でした(≧◡≦)
たったの2か月で再発!
6/8に外来に行って、6/1に撮ったCT検査の結果を聞きに行きました。
タイトルの通り、、
結果は、やはり再発でした。
もーCA125もあれだけしっかりと上昇しているし、特別びっくりはしませんけどね。
あーーやっぱりー…って感じです。
てゆうか、3月の時点で寛解と言われてないので、再発とも言わない気がするのですが…
『再発』なんですってー!
えー!寛解してたなんて、知らなかったよ??
CT検査の結果は、腹膜播種のひとつひとつが大きくなって、CA125の数値が上がったみたい。脾臓あたりに少し大きめのやつがいるらしい。
不幸中の幸い、転移はないそうです。
でも、6ヶ月以内に再発しちゃったから、プラチナ系の薬はよほど使える薬が減ってこない限り使えない(使っても効果ない)そうです。
できるだけ早くに抗がん剤治療をしたほうが良くて、遅くても6月以内には初めてほしいとのこと。
使う薬はジェムザールとドセタキセルの併用で、3〜4週でワンクールを、私の場合は効果が出るまで時間がかかるので、とりあえず6クールはやるとのこと。
そして、初発の時ほどの抗がん剤の効きは望めない、と。
抗がん剤の副作用も、初発の時よりも厳しいものになるかもしれない、と。
う~~ん。。
しょっぱいわぁ、、、
でも、とりあえずまず!
自分で調べて聞きたかったことを聞かねば!と、聞きました。
以下がCT検査の結果と病院側からの治療の提案が終わった後の、私と先生とのざっくりとした会話の内容。
私→ エストロゲンが体内に増えた時に、病気が悪化している気がする。エストラーナテープが今回の再発に関係しているのでは?
先生→ エストロゲンをそんな悪者にしないでください。エストラーナテープは卵巣がんで早期に閉経してしまった患者さんには、推奨されています。
私→ でもNCCNのガイドラインにはホルモン治療が書かれています。この治療はエストロゲンを抑制するものです。この治療はやってはもらえないのですか?
先生→ 日本のガイドラインにのっていないので、どの病院に行っても基本的にはできません。もしやりたいのであれば、自由診療になります。でも、ホルモン治療なら副作用もなく治療ができると思っているのかもしれませんが、抗がん剤ほどの効果は期待できませんよ。でも一応他の先生方にも話をしてみます。ですがあまり期待しないでください。
私→ 抗がん剤をやるとして…LGSCは抗がん剤が効きにくいですよね?ジェムザールとドセタキセルはLGSCに効果のあるものなのでしょうか?
先生→ LGSCにっていう治療法はないんです。プラチナ抵抗性で、再発卵巣がんの方にはこの薬を使用しています。
私→ LGSCで効いたという症例はないのですか?
先生→ 卵巣がんで一般的に使用しているものです。
私→ 先生…抗がん剤治療をしないとしたら、余命はどれぐらいでしょうか?
先生→ 半年から1年ぐらいだと思います。でも半年までは無症状でいられると思います。
大きな病院だと、外来の時に毎回担当の先生が変わるのは仕方のないことです。
ウンウン、それはわかっているのです。
でも、今回の先生は、なんていうか……ちょっとひどかったです!!!
内容もしょっぱければ、先生もかなりの塩対応で。
その場で抗がん剤治療を受けますと即答できなかったので、一週間後の6/15まで時間をもらうことになりました。
鋼のハートを持っていると自負している私ですが。
すべての話が終わって、会計を終えて車に乗るころには、まっしろに燃え尽きてましたよ。
まあね、わかりますよ。
なるべく気を付けて話はしましたが、私の質問した内容は、エストラーナテープのくだりなんか聞きようによっちゃ『治療法が間違っているんじゃないの?』って内容ですもん。
先生方が日本の卵巣がんガイドラインに沿って、正しい治療をしてくれているのはわかります。
でも、がんの種類もいろいろあるし、治療を受ける患者の事情もいろいろあるし。
国のガイドラインに沿って、治療すればいいってものでもないと思うんです。
Aさんに効くものが、Bさんに効くとは限らないでしょ。
もっと薬の効果判定をしっかりして、ガイドライン内に限らずにもっと柔軟に、治療にあたってもらえないものかなぁ。
これは、患者側からの切実な願いです。
TC療法を18回受けながら、周りの人がどんどん先に寛解して病院を去っていくのを見ながら、薄々感じていました。
卵巣がんの人は、だいたい私と同じ、この治療してて、みんな寛解して治療を卒業してるけど…
私にはこの治療は合わないんじゃないの?って。
でも、がんばって治療に耐えていれば、いつかは治ると思っていたんです。
部活の練習のように、監督を信じて頑張ろう!みたいな。
も~スポ根じゃないんだから。
辛い治療、耐えれば必ず結果が出る!って訳じゃないよね。
部活の練習とは違う。
私たち患者は、体力も時間も、大切に使っていかなくちゃいけない。
治療法も、もっと慎重に選ばなくちゃね。
まだ卵巣がん患者として2年目。
患者力、足りてなかったなぁ〜と反省した次第です。
人任せにしないで、これからは自分でも治療法を模索しながら進んでいこうと思います。
※民間療法とか、そういったものに傾倒するって話じゃないですよ!私は治療の主軸はあくまで西洋医学です。でも、今の治療で満足できてないのなら、ガイドラインに載っていない治療や、東洋医学なども検討してみる必要があるのでは…?という話です(^^)
低異型度漿液性の卵巣がん(LGSC)
前回のblogで『CT検査の結果を6/8に聞きにいくよ〜』と言っていたのですが…
その結果を聞きにいく前に、私は自分の病気についてもっと知るべきだと思い、もう一度『低異型度漿液性の卵巣がん(LGSC)』について、調べてみました。
そうすると、興味深い記事を発見。↓
https://www.cancerit.jp/54898.html
https://www2.tri-kobe.org/nccn/guideline/gynecological/japanese/ovarian.pdf
LGSCについての情報はそんなにたくさん見つけられなかったけど、できるかぎり探して読みまくった。
まとめると、低異型度漿液性の卵巣がんは…
①エストロゲン受容体が陽性
つまりエストロゲンによって悪化しやすいってこと??
②抗がん剤が効きにくい
がんの増殖するスピードが遅い分、抗がん剤も効きにくい。
③アメリカのガイドラインでは、抗がん剤治療に並んでホルモン療法も推奨されてる
※ここでいうホルモン療法は、体内でエストロゲンを生成するのを阻害するようなもの。乳がんの治療では一般的に行われているものです。でも、日本の卵巣がんのガイドラインには、まだ認められていません( ;∀;)
④LGSCでは化学療法後にがん細胞が石灰化することがしばしばみられるが、石灰化する=がんが死んだ、ではない。むしろ石灰化したものが増えることはがんの進行を示唆するみたい。
フーーム……
ということは、LGSCにとってエストロゲンは、がんを悪化させる要因になるってこと??
えー!エストラーナテープ(エストロゲンを補充する薬)今年の3月末から使っちゃってるけど!
もしかして……今年の4~5月とCA125が跳ね上がったのって、エストラーナテープが原因なんじゃないの?
なんだか、自分の今までを振り返ってみても、体内でエストロゲンが増えるタイミングと、病気が悪化するタイミングが一致しているな〜…と。
腹部の痛みが出てき始めたのは、妊娠の後期からだった。
産後も、徐々に上がっていたCA125の数値が400代まで上がったのは、生理の再開の時期だった。
そして、今回のエストラーナテープの使用を始めた頃からの、CA125の上昇。
これはただの偶然かもしれないけど、偶然じゃないかもしれない。
だって、進行の遅いがんのはずなのに。
抗がん剤をやめてたったの2ヶ月で、CA125が跳ね上がるのは、他にも原因があると考えた方がいい気がする。
それに、TC療法を術前9回と術後9回をやったのも、どうなんだろう?
病院でも、他の卵巣がんの患者さんで、初回治療でこんなにTC療法をやっている人はいなかった。
合計18回のTC療法は、長くて辛いものだった。
私のがん細胞は、結果的に小さくはなったけど、残存している腫瘍は石灰化している。
そして、それはがん細胞が死んだわけじゃないみたいだ。
事実、石灰化して死んだかな~と思っていた腫瘍たちが、大きくなったからCA125が上昇したのでは??
TC療法は本当に効果があったのだろうか?
TCじゃなくて、もしかしてアバスチンの方に効果があったのだろうか?
ネットで調べたものがすべて正しいわけじゃないけど、医師がすべて正しいことを言っているとも限らないんじゃないかなと思ってきた。
卵巣がんだけでこんなにたくさんの種類があるし、基本的にガイドラインに載っている治療で進めていくんだろうし…
でも、日本の卵巣がんのガイドラインには、抗がん剤治療があまり効かないLGSCへの他の対策は、特に何もない。
もう1年半以上治療を続けてきたのに、ここにきて改めてこんなに突き詰めて調べました。
もっと早くに調べておけばよかった!
『抗がん剤が効きにくいがんなんだ~。でも、進行も遅いみたいだから、ちょっと安心♡』程度にしか考えていなかったよ!!
調べながらたくさん沸き起こった疑問を、書き出して。
NCCNのガイドラインやら、ホルモン治療についてやら、べろんべろんプリントアウトして。
私なりにまとめた、『LGSCの治療法について』のファイルを作りました。
それを小脇に抱えて…
いざ、6/8の外来へ!!
(長くなるので、次回に続く~~)